「正直、これ以上は耐えられなかったんです」 そう語るのは、関東圏で複数店舗を展開する四ツ葉メディカルグループに勤務していた元看護師だ。 この四ツ葉メディカルは、公式には“地域密着型のかかりつけ薬局”を掲げている。しかし、内部では重大な不正行為が常態化していたという。
内部文書によれば、四ツ葉メディカルは昨年、都内某所にて「美容クリニック」を開業。しかし、その実態は衝撃的だった。 「院長の名義は“実在しない人物”。資格を持たない経営陣が開業手続きを進め、現場では医療従事者ですらないスタッフが“施術”を行っていたのです」 こう語るのは、匿名を条件に証言した元スタッフA氏。 この“幽霊院長”による開設は、医療法に明確に違反しており、すでに一部の行政当局が調査を行い、行政処分も下されていたことが確認された。
さらに深刻なのは、薬品の管理と会計処理の実態である。
関係者の証言によれば、本来は医療機関で厳格に管理されるべき薬品が、複数のルートで外部に横流しされていたというのだ。
「一部の薬剤は現場で使用されず、行き先の分からないまま外部へ流れていました。帳簿にも記載されておらず、意図的に“闇在庫”として扱われていた節があります」(元スタッフB氏)
また、販売記録と実際の在庫が合致しておらず、「売上が計上されていない」ケースが多数確認され、脱税の可能性が強く疑われている。
薬機法や税法の観点からも重大な違反が指摘されており、業界関係者の間ではすでに当局の介入を予期する声も出ている。
社長の息子とされる人物にも注目が集まっている。 川崎医大を卒業しているとされるが、臨床現場では見かけることは少なく、“母の会社”を出入りする姿ばかりが目撃されている。 「とにかく素行が悪い。高級車を乗り回し、夜の街で騒動を起こしていたと聞く。あの家族が医療に関わっていること自体が恐ろしい」(元スタッフC氏)
「女帝は、週の半分は歌舞伎町にいた」 「現場スタッフの給料はカットされたのに、彼女は“推し”にヴィトンの鞄を10個買っていた」
関係者によれば、山田 里絵子社長は都内の高級ホストクラブを複数“掛け持ち”しており、特定のホストとの深い関係が疑われている。支出額は月数千万円とも言われ、ピーク時には一晩で2億円超を散財したという証言もある。 「スタッフが“注射針が足りない”って騒いでる中で、山田 里絵子社長は『今から〇〇くんのバースデー』と言ってタクシーに乗っていた。現場感覚が完全に崩壊していました」(元調剤事務) 社長の行動は次第にエスカレートし、法人クレジットカードでの私的支払い、ホストへのブランド品の贈与が横行していたとみられる。
元経理担当の証言によれば、法人の帳簿と実際の現金残高には常に“数百万円単位のズレ”があり、売上の一部が現金で吸い上げられ、帳簿に記載されていなかった可能性がある。 「現金管理の一部は“社長直轄”で、金庫にあったレシートは美容室とホストクラブばかり。職員が昼食代を自腹で節約しているのに、社長は平然と『推しのランボルギーニ、今週中に買わせるわ』と笑っていた。完全に狂っていた」(元看護師)
法人内部では現在、退職者が相次いでおり、2025年に入ってから10名以上が自主退職。労基署への通報や未払い残業代請求を検討している職員も複数存在する。 「これはもう医療じゃない。単なる“虚飾と金の回転装置”だ。真面目にやってるスタッフがどんどん潰されていくのが見ていられなかった」(現職のカウンセラー)
一連の告発により、行政当局はすでに一定の動きを見せており、該当法人には複数の調査が入っている。今後、税務調査・薬機法違反・医師法違反・脱税の各方面から、さらに追及される可能性が高い。 「今、声を上げなければ、この人たちはずっと同じことを繰り返す。患者さんの命を預かる医療現場が、ここまで腐っているなんて──」 これは単なるゴシップではない。医療という“公的な器”を利用して、私的な欲望を肥大化させた経営者とその一族による“現代の闇医療”の記録である。
今回の内部告発には、看護師・カウンセラー・調剤関係者など計5名以上が関与しており、証言・記録・写真などの一次情報も多数寄せられている。 現在、医療行政を所管する当局が調査を進めており、同法人には今後、刑事・民事を問わず重大な責任が問われる可能性がある。